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2024年04月20日  18時21分
現実逃避そのに。
CATEGORY : [詩/ネタ]
風邪引きました。
頭がガンガンしてます;
でも、まだ集英社のES書き終わってません。
明日の消印有効なので、明日の午前中には出さないと…(遠い目

さて、昨日発掘したネタ披露。
(漢字変換で「疲労」とでたときはそのままにしとくべきか一瞬悩みました(ぁ))

ヒロイン名前デフォルトは「エルフィオ」





三つの指輪は空の下なるエルフの王に。
七つの指輪は岩の館のドワーフの君に。
九つは死すべき運命の人の子に、一つは暗き御座の冥王のため。
横たわるモルドールの国に。

一つの指輪はすべてを統べ
一つの指輪はすべてを見つけ
一つの指輪はすべてを捕らえて
暗闇の中につなぎとめる。
横たわるモルドールの国に。

そして、もう一つ。
他の十二の指輪とは異彩を放つは冥王の愛するべきもののため。
一つの指輪のすべてを統べ
一つの指輪のすべてを見つけ
一つの指輪のすべてを捕らえて 闇から光へと還す。

横たわる モルドールの国に。



西の空に太陽が沈むのを見届けて、モルドールの国境から一頭の馬が走り出した。
馬は「黒門」を通り抜け西へ西へと足を伸ばす。黒門の周りは無数のオークが守っていたが、誰一人として馬の歩みを妨げる者はいなかった。ただ、門をひらく前に、隊長格であろうオークがどちらへ?とたずねた。

「西へ。彼の指輪を取り戻しに。」

馬上から凛とした女の声がした。
オークにおびえ、震えるような声ではなく、まるで命令するときと同じような威厳さを持った声音だ。
オークはうなづき、門を開け放つとお気をつけてと走り出した馬を見送り、門を閉ざした。
女の左薬指には指輪が填められていた。月の光に晒され、鈍く光を反射させていた。

その頃。
指輪は西にあるドワーフよりも小さなホビットが営むホビット村にあった。
この日はビルボ・バギンズと彼の養子であるフロドのための盛大な誕生日会が催されていた。村人すべてが招待客で、たくさんの料理と酒が振舞われた。
ビルボは村の住人以外にも旅先で知り合った友人にも招待状を送り、一緒に祝って欲しいとメッセージを添えていた。その誘いにやってきたのは、ビルボの古くからの友人で、魔法使いのガンダルフだった。

「ガンダルフ!わが友よ!さぁさ、今宵は一緒に私の誕生日を祝っておくれ!」
「久しいの、ビルボ。111歳のバースデー、おめでとう!楽しませていただくよ。」

周りはたくさんの人で賑わい音楽にあわせて踊るものや、酒をあおり、話をする者などさまざまだった。

「お久しぶりですね、ガンダルフ!」

そう、草陰から出てきたのは、ビルボと同じく今日の主役であるフロドだった。ガンダルフはフロドにもおめでとうと笑みを携え言うと、フロドは頬をうっすらと紅潮させた。

「そろそろかの。フロド、少し手伝ってはくれんか?」

ガンダルフは乗ってきた馬車の荷台にフロドと共に上った。
ビルボは二人が荷台に乗り込んだのを見計らってステージに上り、今日一緒に祝ってくれる礼と、簡単なスピーチをすると合図をだした。
その合図と同時に爆発音が空を振動させた。

「ガンダルフの花火だ!!!」

誰かがそう叫ぶと、パーティ会場にいた全員はいっせいに空を仰ぎ見て、色とりどりの花火に魅了された。
ひと段落着いたところでビルボが再び話し始めると、ざわつきは収まりみんなビルボの話に耳を傾けた。が、次の瞬間には目を見開き、驚きの声が上がった。
ビルボがさようなら!というと同時に一瞬にしてステージから姿を消したのだ!
最初はビルボの消失に驚きの声を上げた村人たちだったが、やがてそれはにぎわいへと戻っていった。


馬を西に向け、走らせている途中で、肌を刺すような痛みを薬指に覚えたエルフィオは呻いた。
やがてそれは激痛へと変わり、我慢できずに馬から転げ落ちるように着地すると左手を地面に押し当てた。少しでも痛みを緩和させようと試みるがまったく改善されない。―――あの指輪を誰かが填めてるのだ!

「…っ!早、く、早く外してぇ・・・っ!!!」

額に汗を浮かばせ、涙を流しながらエルフィオはその瞬間が訪れるのを必死に耐えていた。
指輪はキリキリと締め付け、その度に悲鳴を上げる。意識を手放しそうになる直前に痛みはうそのように引いた。
エルフィオは身体の力を抜き、荒い息を繰り返した。太い木の幹に身体を預け、疲労を回復させようと瞳を閉じた。木々の合間から除く月光がエルフィオを照らし、指輪がその光を受けてある方向を指した。その先にあるもの―――それが冥王の指輪だ。
その方角をはく抱くとする意識の中で悪人すると、眠りに落ちた。


ホビット村のビルボ・バギンズの袋小路屋敷では指輪をはずし、姿を現したビルボとガンダルフが言い争っていた。ガンダルフは指輪をフロドに置いてゆけ、というのだ。

「嫌だ!これは私のものだ!」

ビルボは頑なに拒否したが、指輪がいかに危険な物であるのかはビルボ自身も十二分承知していたので、しぶしぶと、封筒に入れ暖炉の上に置いた。
指輪の方向を見ようとせず、ビルボはリュックを背負い屋敷を鼻歌交じりに飛び出していった。
ガンダルフはその背中を見送って小さくため息を吐くと、ホビット用の小さないすに腰かけ、フロドが戻ってくるのを待った。
パーティから戻ってきたフロドはガンダルフからビルボが旅に出たと聞き、肩を落としたがガンダルフが指す方向を見て、少しだけ表情を和らげた。

「ビルボからフロドにじゃよ。あけてごらん。」
「ビルボが?」

封筒の中からは一つの指輪。曇り一つない金無垢で豊かな美しさ、丸みの完璧さに、フロドは感嘆の息をもらした。
じっと指輪を見つめていると、ガンダルフはふいにフロドの手から指輪を奪い取り、勢いよく燃える暖炉の炎の中へとほうりこんだ。あっけに撮られているフロドを横目に、しばらくして指輪を取り出すと、指輪は炎の中にあったにも関わらず、熱も持たず、変形することもなく元の状態のままで、ただ、目を良く凝らして見ると指輪に流麗に文字が浮かび上がってきた。

「なんと書いてあるのですか?」

読めません、と訴えるフロドにがんダルは咳払い一つするとその内容を歌うように言い出した。

"一つの指輪はすべてを統べ、一つの指輪はすべてを見つけ、一つの指輪はすべてを捕らえて暗闇の中に繋ぎ止める"











…と、もう少し書いてあたのですが、後のノートが掃除した隙に行方不明に;;
また見つけたら続きということでうpしまっ!





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2008年02月11日  23時06分
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