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#現実逃避そのいち。 |
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らびが久しぶりにニッキ書きましたね。(笑
ほんと、今年初だよ…苦笑。 更新がんがれー!!(と他人事w さて、地味に引き出しの整理してたらネタが出てきたので、アップアップ!! 最後の桜の花びらが散れば、また終わる。 その木の下で一組の男女が杖を向け合っていた。 一陣の風が二人の髪を撫ぜ上げた。それを合図に、二人は呪文を唱える。 杖先から閃光が飛び出し、ぶつかり合った瞬間、轟音。 しばらくの後、打って変わって静寂が訪れた。 二人とも地面に倒れていて、男の方が先に起き上がった。 体中がきりつけられたような格好に、肌からはうっすらと血がにじむ。 「バカだよ、君は。」 男は横たわったままの女に向かってポツリとつぶやいた。 赤い双眸から知らず知らずのうちに涙が流れる。 男は膝を折り、地面につけると両手で顔を覆った。 「殺すつもりは、なかった…本当は殺したくなかったんだ…!」 唯一の女<ヒト>だった…! だが、もう遅い。と男は自分に言い聞かせるように大きめの声で言った。女がもう二度と男の名をつむぐことはないのだ。 男は立ち上がり、小さな声でさよなら、とつぶやくと呪文を唱え女の身体を炎で包んだ。炎は勢いよく燃え上がり、女のすべてを燃えつくした。 すべてが無に還る頃、桜の木の下に誰もいなかった。 ただ、最後の一枚だった花びらが舞い落ちた。 PR |
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